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【 渡部昇一著『名著で読む日本史』】
館林藩士 岡谷繁実(おかのやしげざね)が書いた第一級歴史書 『名将言行録』が紹介されている。
        ◎
館林に記念館を建てるべきだね。
「 名将の館(仮称)」 として歴史好き、武将好きの聖地にすべし。
歴史家、歴史小説家、ゲーム会社も巻き込みたい。

2017年4月、渡部昇一氏が亡くなられた。
1976年、吉祥寺の書店で講談社新書『知的生活の方法』に出会って以来のファンである。
デザイナーになりたての頃で、西も東もわからず、才能も自信もなくて・・・、
仕事に役立つ本をどん欲に集めていた時期だった。
『知的生活の方法』は何度も読み返し、いつも手に取れるところへ置いてあった。
その後、現在に至るまで渡部氏の著作の半分は読んでいると思う。
(渡部氏の専門である英語学の書籍は手にとってないが・・・)

『番犬虚に吠える』は読み応えがあった。
教科書問題が悪意のある誤報であることを丁寧に解きほぐしてゆく手腕が見事で、目から鱗であった。
本多静六博士のことも知った。・・・多くのことを学びました。

渡部昇一氏がお亡くなりになった後、書店では沢山の渡部昇一本が並べられた。
その中の一冊が「名著で読む日本史」だった。

渡部昇一著作
▲表紙。
なんと日本史を学ぶ必読書16冊のひとつに館林藩士・ 岡谷繁実の『名将言行録』が入っていたのだ。
これは嬉しい。
岡谷繁実については当サイトの歴史資料コーナーで紹介している。→ 岡谷繁実

「名著で読む日本史」97P〜106Pで『名将言行録』を紹介。
          ●

名将言行録01
▲館林藩士・ 岡谷繁実の履歴も紹介されている。
日本に類がない本だと絶賛されている。
しかも「この本がなければ、戦国時代以降の武将に関する知識はほとんど現在に伝わらなかったといっていいほどです。」
と褒められている。

名将言行録02
歴史家に無視されたる一級史料といわている。
これを払拭するのは館林市民の仕事だろう。館林には田山花袋という文豪と 岡谷繁実がいたことをアピールすべき。


渡部昇一氏が「名将言行録」の価値を認め、大いに評価をあげてくれた。
館林にある田山花袋文学館に併設して 岡谷繁実名将言行録記念館を創りたい。
名誉館長として渡部昇一氏にお願いしたかった。・・・こころよりご冥福をお祈りします。
(2017/08/28 アップ)