最新情報/館林城調査・研究・提案

うれしい出来事。まちがよみがえる事例をご紹介。
若いシェフの決断に感謝。お店を応援しよう。
「Bistro Cafe SUGIE」

ビストロsugie

▲生まれ変わった「たでぬま」
鷹匠町から鍛冶町へむかう細く曲がった道はかつての土塁とお堀のなごりです。この一体は私のホームグランド。地元なんです。目をつぶっても歩ける。現在長屋門が移設された場所は映画館清流(洋画専門)と大映がありました。昭和30年代はまぶしいほどの輝きを放つエリアでした。映画館の前は自転車があふれ、通行人の絶えないにぎやか界隈でした。
館女生御用達の甘味処・純喫茶「みつばち」、角には安良岡八百屋(同級生)さん。対面に坂村歯医者(かかりつけ)・・・。ラーメンの森田屋支店が開店したのは私が高校生の時。森田屋支店の東隣にそば屋「たでぬま」がありました。その蓼ぬまが生まれ変わったのです。
2年前にまちの調査をかねて撮影を重ねてきました。風情ある「たでぬま」の建物もいずれ壊されると思ってました。
1月の終わりに友人と飲みに出かけ際に「たでぬま」の前を通過、建物から明かりがもれてました。「そば屋復活か!」とおもったので店内をのぞくと、しゃれたレストランに変身。かつての建物の風情をいかしたリノベーション。素晴らしい。
さっそく友人とお店へ。シェフは花山町出身で10年ほど東京・青山で修行し、昨年(2014年)12月にお店をオープンしたそうです。
夜の町に廃屋でなく、リノベーションして生まれ変わった建物に明かりが灯るとまちが生き返りますね。
実にありがたい。シェフは35歳の若さです。
団塊の世代のおじさんたちは若者を支援しなくてなりません。それが務めです。
「館林城の再建をめざす会」は勝手に「SUGIE」を応援します 。
まちなみを守ってくれて、しかもきれいに再生してくれてありがとう。

(撮影:館林城の再建をめざす会 田中茂雄)

【メールの紹介】
このページを読んでくれたお城サポーターのメールをご紹介。
「たでぬま」界隈の情報が楽しく甦りました。

メールを送ってくれたのは私の二つ後輩です。同じ町内でしたので鷹匠町の周辺情報にとても詳しい。
以下メールをご紹介。(了解を得てアップしています)
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春一番が館林の街に吹くのは、明日あさってあたりでしょうか?
うどん・そば処「たでぬま」の記事を読み、懐かしく思いました。
南小学校の通学路にある店であり、実家で出前と言ったら必ず 「天ぷらうどん」または「天ぷらそば」でした。
館林では、「海老天」 ではなく「天ぷら」といったら「かき揚げ天]でしたね。
安楽岡八百屋さんから蓼沼うどん店、館林市場、キャバレー〇〇 小松原先輩の御実家にかけての道沿いには
赤いネオンの町並みがありました。
うどん屋さんの手前にオーダーメードの洋服店(註1)がありましたよね。
また、パーラー「みつばち」さんの両隣りは「お団子」屋さんと中華 「来来軒」でしたね。
タンメンと餃子が美味しかったです。 お好み焼き屋、寿司屋さんが3店、床屋さん、
私の父が行きつけの モツ煮込みが美味しい居酒屋さんがありました。
また、天ぷら料理が自慢の店では、お正月用の手作り伊達巻が 人気でした。

森繁久弥さん主演の東宝映「駅前茶釜」のロケ地になりましたね。
この映画の中で「たでぬま」さんも、ワンシーンとなっていますよ。
茂林寺の狸伝説を喜劇に取り入れた作品ですが、将来の館林が 足利のように「映像のまち」(註2)として発展することを願っています。
余談ですが「田口屋」という、うどん屋さんもありました。
床屋さんは 「毛塚理容店」だったと記憶してます。
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2015年2月23日                              
S田

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S田さんのご実家はモスリン新道に面したお店で経師屋さんでした。今はありません。
記憶力が素晴らしいです。メールを読んでいるとかつての賑わいが思い出され記憶もよみがえります。
純喫茶「みつばち」の隣にあったお団子屋も隣の中華のお店も鮮明によみがえりました。

※補足説明
(註1)オーダーメードの洋服屋さんが「小菅」です。そのご子息が4つ先輩。
館林城の再建をめざす会の応援をしてくれてます。
現在は、 S田さんと同じ千葉にお住まいです。(高校の先輩でもありますよ)

(註2) 足利市の「映像のまち」取り組み事例。
2014年末に公開された「バンクーバーの朝日」の屋外セットは足利に建てられました。
公開後オープンセットを観光用として公開してました。
足利市長が積極的に応援してます。また「映像のまち推進課」という部署もありますね。

こうした映画とロケ地との相乗効果を狙ったフィルムコミッションは、
館林市出身で友人の前澤哲爾氏(東小、二中。現在は山梨県立大学教授)が作り、全国的に組織化したものです。
本当に素晴らしいことです。館林市はこうした人材を活かして、より積極的にならないといけませんね。もったいない。

「駅前茶釜」以降、 「ALWAYS三丁目の夕日」のセットで館林が選ばれました。他に知りません。
映画に関しては、館林で館女を舞台にしたボクシング映画が制作できれば嬉しい!
(2015/02/24アップ)

【Bistro Cafe SUGIE お店のご紹介】

ビストロ杉江名刺
▲「ビストロ カフェ スギエ」の名刺です。オシャレ。

館林市大手町7-36  TEL:0276-55-8283
営業時間
●ランチ 11:30〜14:00
●カフェ 14:00〜17:00
●ディナー 17:30〜21:30(LO.) 閉店22:30

【店内を撮影してきました。(3月5日(木)】
ビストロ杉江 インテリア