最新情報/館林城調査・研究・提案

またひとつ、美しい館林の景観が失われました。

【さようなら、名建築】 
その姿をサイトに記憶させます。2014年3月18日

昨日(2014年3月17日)、館林市役所でまちおこしのセミナーが開かれました。東京での仕事を早退し一路、館林へ。
会場は盛況でした。その席上で、館林駅前通りに面した懐かしの名建築が消失したことを知りました。(まち研・ロマンロードのリーダー毛塚氏の報告の中から、感謝)
時代の流れは、古いモノを大切に保存し、その価値を高める運動が主流になっています。
そうした中、様々な事情があるのでしょう。部外者は傍観することしかできませんが残念な結果となりました。
セミナーも有意義でしたが、建物の喪失感が大きくて、セミナーの内容がよく思い出せません。
館林フォーラム
2時間では時間が足りないです。講師の先生の話もかなりかいつまんだ概要だけで終わってしまって残念。
それぞれのパネリストも活動報告のみで時間がたりません。館林の現状分析とこれからどうする、どうなるの、どうしたいの・・・。などのプランや展望やグランドデザインが不明でした。

その中で、ひとつの建物が無くなった写真に衝撃を覚えました。なんだか館林の未来を暗示するような・・・。むなしくなるような。
まちの活性化が大切、できることをやる!とボランティアが主張しても、ほとんど無力。行政が頼りないのは分かっていましたが、本当に頼りないですね。
そうした中、桐生市から出席された、まちづくりの会の森壽作氏のお話で「重伝建」の認定をうけることの大切さをしりました。
国の援助が受けられる重要伝統的建造物群保存地区のこと。
(詳しくはwikipedia-重伝建を参照)
群馬県では六合村(くにむら)と桐生市だけなので、ハードル高そうですが、館林市は働きかけるべき、これは市町村が文部科学大臣に申請しないと進みません。これこそ行政の仕事です。館林のために積極的に汗をながしてください。応援します。
すでに館林城下町の景観保存として文部科学大臣に申請していたのならご容赦ください。してないのなら、速やかに案件をまとめ、申請してください。

【さようなら、館林の景観】
2012年3月に撮影しておいて、本当に良かった。
(冬が寒くてほんとに良かった〜 のメロディーを浮かべてご覧ください。バンプオブチキンの名作「スノースマイル」より)
こんなにこころ暖まる贅沢な建物が館林にあったのです。(過去形が寂しいね)
さよなら建築
素晴らしい建築の細部(ディテール)を楽しめましたか。
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お金がたくさんあれば、買い取りたかった。お金がないのも無力感を増長させますね。
いち デザイナーにできるのは、残された写真を美しいレイアウトで記録・保存して、送り出すだけです。哀悼!  
(2014年3月18日アップ:撮影;田中茂雄。撮影が奇しくも2年前の3月18日。これも何かの縁ですかね!)