【偉大な建築家、菊竹清訓】(きくたけ きよのり)1928年4月〜2011年12月(満83歳)


ただ今、調査研究中!。貴重な資料を収集してます。

菊竹清訓資料本▲雑誌「建築」1963年9月号。2017年4月11日。神保町の建築古書専門店「南洋堂」で探し出した、菊竹清訓特集。表紙は建築学会賞を受賞した菊竹清訓設計「出雲大社庁の舎(ちょうのや)」撮影は建築写真の巨匠・二川幸夫氏
63年竣工の館林市庁舎の詳細を発見! 幸運に感謝。
右は2年前に出版されて好評だった「菊竹学校」菊竹清訓事務所からは著名な建築家を多数輩出。日本でもっともクリエイティヴな事務所であったことがわかる。(2017年4月11日アップ)

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▲「菊竹学校」14-15ページに1963年当時の菊竹清訓氏の写真が掲載されている。(許可無く掲載してます。問題あればすぐに削除しますのでご容赦ください。)

「菊竹学校」63ページより。
フレッド・トンプソン(1962年入所)氏の文章から引用------
この時期に出雲大社庁の舎、館林市庁舎、パシフィックホテル茅ヶ崎、池袋でメタボリズムグループの展覧会、ホテル東光園、京都国際会議場コンペ、東京オリンピック選手村のレストランなどが設計された。私は10人か11人の スタッフでこれだけの仕事をやり遂げたこの時期は、菊竹先生のひとつのピークであったように思う。

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菊竹清訓・プロフィール】

1928年 4月1日福岡県久留米市に生まれる
1945年 国鉄久留米駅舎コンペ1等
1950年 早稲田大学理工学部建築学科卒業
1952年 村野・森建築設計事務所入所
1953年 菊竹清訓建築設計事務所開設
1958年 自邸「スカイハウス」を計画
1959年 「海上都市」「塔状都市」を「国際建築」誌上に発表
1960年 メタボリズム・グループ結成。世界デザイン会議にパネリストとして参加
1963年 「国立京都国際会館」コンペ優秀賞
1963年 設計仮説<か*かた*かたち>の方法論を発表
1963年 「館林市庁舎」竣工
1964年 「出雲大社庁の舎」の設計により、第15回日本建築学会賞、
    第14回芸術選奨文部大臣賞、第7回汎太平洋賞(AIA)、の各賞を受賞
1970年 日本建築学会特別賞
1978年 第8回オーギュスト・ペレー賞作品部門・方法論部門
1979年 京都信用金庫一連の作品で第21回毎日芸術賞受賞
1990年 川崎市市民ミュージアムで第31回建築業協会賞受賞
2000年 ユーゴスラヴィア・ビエンナーレで「今世紀を創った世界建築家100人」の一人に選出される
2004年 第9回公共建築賞特別賞受賞「島根県立美術館」
2006年 早稲田大学芸術功労者賞受賞、春の叙勲「旭日中綬賞」受章
2007年 第1回日本建築栄誉賞(日本建築士会連合会)--建築文化への功績
2010年 九州大学客員教授
2011年 12月26日 心不全のために死去。83歳。
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【主な所属団体等】

アメリカ建築家協会(AIA)特別名誉会員(1971年)
日本建築家協会副会長(1982年)
新日本建築家協会理事(1989年)
国際建築アカデミーメンバー(1991年)
日本マクロエンジニアリング学会二代目会長(1991年〜93年)
早大理工学総合研究センター客員教授(1993年〜98年)メガストラクチャー研究
東京建築士会会長(1993年〜98年)
日本建築士会連合会副会長(1994年〜1998年)
北京工業大学名誉教授(1994年)
フランス建築アカデミー会員(1994年)
日本建築士会連合会会長(1998年)
2001 2005年日本国際博覧会総合プロデューサーに就任
2002 日本建築士会連合会名誉会長


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【主な作品】

・自邸(スカイハウス)(1958年 文京区)
・島根県立博物館(1959年 現存)
・館林市庁舎(1963年 現存)※色彩計画を田中一光に依頼。
・出雲大社庁の舎(ちょうのや) 1963年 2016年取り壊し)
・東光園(1964年、鳥取県米子市 現存)
・パシフィックホテル茅ヶ崎(1966年、茅ヶ崎 取り壊し)
・都城市民会館(1966年、宮崎県)
・島根県立図書館(1968年、松江市)
・国鉄久留米駅(1968年、福岡県)
・久留米市民会館(1969年、福岡県)
・島根県立武道館(1970年、松江市)
・エキスポタワー(日本万国博覧会)(1970年 現存せず)
・アクアポリス(沖縄国際海洋博覧会)(1975年 2000年上海で解体)
・松見タワー(1976年、茨城県つくば市)
・田部美術館(1979年、島根県松江市)
・銀座テアトルビル(1987年、中央区 2013年解体)
・江戸東京博物館(1993年、墨田区)
・ホテル・ソフィテル東京(1994年、台東区 2007年解体)
・久留米市役所(1994年、福岡県)
・北九州メディアドーム(1998年)
・昭和館(1999年、千代田区)
・島根県立美術館(1999年、松江市)
・吉野ヶ里歴史公園センター(2000年、佐賀県)
・九州国立博物館(2005年10月、福岡県)
・日本国際博覧会マスタープラン (2005年 愛知万博)
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【著書】

・メタボリズム1960(美術出版社)
・代謝建築論 か_かた・かたち(1969年彰国社)
・海上都市(1973年 鹿島出版会)
・メガストラクチャー(早稲田大学出版会)
・エコポリス・海岸都市(勁草書房)
・博物館の未来(1993年 鹿島出版会)
・菊竹清訓作品集1(1990年 求龍堂
・菊竹清訓作品集4(1998年 求龍堂)

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(2017年5月1日アップ)

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